皆様いかがお過ごしでしょうか。本日は6月の市内さくらんぼの様子をご紹介したいと思います。
 先日、平成30年産のさくらんぼの着果調査を行いました。調査時点でのさくらんぼは、1枚目の写真のようにまだまだ青色。これが空知のすがすがしい青空の元たくさんの日差しを浴びることで、麗しい真紅の色に変わっていきます。
 今回の調査では、市果樹協会事務局とJAきたそらち青果部職員・空知農業改良普及センター北空知支所職員でさくらんぼがどのくらい木になっているのか調べました。調査においては市内の全さくらんぼ園地からいくつか抽出し、2枚目の写真のように、調査担当者がさくらんぼの木の「花束状短果枝」になる実の数を一つ一つ目視で数えています。
 今年は春先の霜や6月の天候不順による影響が心配されましたが、その中でもさくらんぼは多くの実をつけてくれました。
 ただ、たくさん実が生りすぎると困ったことも起こるのです。「たくさん実が生ることはいいことじゃないの?」と疑問をもたれると思いますが、実がつきすぎてしまうと、栄養が分散されてしまい小さくて味の薄いさくらんぼになってしまうのです。
 そのため、さくらんぼ生産者の皆さんは「摘果」という作業を行います。具体的には生っている中でも小さめな青いさくらんぼを摘んでいく作業を行い、1つの花束状短果枝から生るさくらんぼを2~3個にすることで大きくて甘いさくらんぼに成長させるのです。これを農園にある何十、何百本もある木で行うため、生産者の皆さんにとっては非常に大変な作業ですが、おいしいさくらんぼのためには欠かしてはならない作業です。
 7月も迫り、まもなくさくらんぼ狩りのシーズンに入っていきます。3枚目の写真のように少しずつ赤くなり始めたものもあります。園地ではルールとマナーを守り、さくらんぼ狩りを楽しんでくださいね!